2013年4月28日|カテゴリー: 終活
昨日、終活についての勉強会へ行って参りました。
終活とは極々最近使われている言葉です。
『人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動」
具体的には相続、遺言、葬儀、保険、介護について準備を進めて行くことです。
その終活について考えている方の話を聴き専門家へ繋いで行くのが終活カウンセラー
の役目という講義でした。
今回受講した理由は終活について理解を深める事、看護師として勉強、経験して来た
事が何か活かせないかという思いがありました。
終活の一環として家系図を作られる方がいます。自分の生きた証、後世へ残す家宝を
作りたいとご相談に来た時その方の人生を聴く事もあります。
そのような時今回受講した事が少しでも役に立つのではないかと思います。
誰もが迎える終焉、そのときを家族と共に穏やかに迎えたいと願っていると思います。
自分と向き合い「生きた証」を残すお手伝いに少しでも関われればと思います。
2013年4月5日|カテゴリー: 家系図について
自分のルーツ探しのヒントのひとつに家紋があります
家の家紋は何ですかと訪ねられ、答えられない方も今では少なくないでしょう。
私も実は結婚するまで家紋を聞く機会も、知る機会もなく過ごしておりました。
家紋のバリエーションは世界でも類をみない程多種多様です。
そして何より単なる模様ではなく「家」との結びつくという日本ならではの特徴があります。
2万種有るという家紋は見ていてもあきたらず、そしてなんとも落着くデザインだとしみじみ
思います。それは家紋が生活用具や自然の中に生きているからでしょうか
それぞれの意味を考えたり見ているとそれは面白くとても興味深いので、
我が家の家紋ついて調べたことがありました。
紋は「九枚笹」です。笹(竹)紋は使用家のきわめて多い紋です。
日常の用具にも竹材は無くては成らないもので、天子のシンボル鳳凰が竹林でその実
を食べてるという伝説から、皇室、神社でも竹を文様や神紋に採用されました。
九枚笹で限定すると愛知県の真清田神社、大県神社がこの紋でした。
小渕の先祖は長崎島原の出と聞いておりました。愛知とは縁がないと・・・・
小渕の名前を調べてみる事にしました、といってもおおがかりなことはできず、ひとまず
地名を調べてみる事にしました。
愛知には確かに小渕という地名がありました。
実際の所小渕の先祖が愛知にいたのかどうかはわかりませんが、紋の意味や、名字の由来
に自由に思いを巡らせることは、先祖が案出した何か謎解きのようですね。皆様も是非!
2013年2月21日|カテゴリー: 家系図巻物について
古い家系図をお持ちの方が追記(加筆)を御希望のケースがございます。
残念ながら全てに追記が可能ではありません。
■経年劣化の状態や巻物の品質
■追記可能な余白があるかどうか
■新たに余白を繋げる場合は古い巻物が耐えられるか
巻物の品質とは修復が可能な巻物かどうかです。
修復とは、直して元どおりにすることです。
家宝である巻物を長きにわたり
持つ為には、このことはとても大切な事です。
時々目にする古い家系図巻物は修復時期を過ぎ亀裂や折れが少しずつ現れ
和紙が外れていたり、虫食い被害にも遭われているものがあります。
古い巻物は比較的品質は良く、多少修復 時期を過ぎていても修復が可能です。
残念な事は亀裂が進み大事な情報が読み取れない事です。
情報を保存するための巻物が、正しく保存されずにいたり、修復時期をすぎても
放置されているのは悲しいことです。
家系図巻物は決して安価なものではありません。しかし家の家宝になり100年
200年・・・と
大事に守られていくその意味はとても大きいと思います。
お客様 が家宝として子々孫々伝えられる様
品質の良さはもちろんの事、扱い方、保管方法をお伝えしております。
品質が良くきちんと扱われて来た巻物が修復時期を迎え、和生堂に来た時、
大切にされきた心と共に、先人である表具師の技に改めて感動し勉強させて頂く
有り難さを感じます。
2013年2月20日|カテゴリー: 家系図について, 戸籍調査・収集について
前回の続きになりますが
戸籍には御本人の年齢、ご先祖様の没年、役所の保管状況ににより取得の
限界はありますが、実際に江戸時代を生きたご先祖様が判明する事もあり、
ご自身でも調べられる最も手軽な手段だと思います。
和生堂では今現在解る範囲で家系図を形に残す事が大切な事だと考えております。
失われて行く情報を出来るだけ正確に残しておく、それは後世を生きる人々へ
かげがえのない物を残せる事です。
そしてそれを形に残す事を願う お客様に知識と技術をもってお応えする事、
後世の表具師に修復という技で繋いでいけるようにして行く事が役目だと
思っております。
戸籍を取得する機会は少ないと思います、今ご自身の戸籍をさかのぼって
みてはいかがですか。
2013年2月12日|カテゴリー: 戸籍調査・収集について
家系図の情報源には戸籍書類・過去帳・先祖が残した資料・位牌・墓石
また親族から聴取りするなどがあげられます。
現在、最も身近で正確、誰もが手順に従い収集することで先祖をさかのぼれる為
多くの方が戸籍を元に家系図を作成しています。
和生堂でも戸籍を取得しそれを元に多くの方の家系図を作成しておりますが、
先日このような事がありました。
戸籍からの家系図作成のご依頼でした。お客様は御先祖の情報を取得できると
楽しみにされておりましたが、残念な事に数年の差で廃棄処分がなされておりました。
戸籍の廃棄は現在2010年に保存期間が150年に延長されていますが、
それ以前は除籍は80年が経過すれば廃棄されて おりました。
また保存期間を過ぎた除籍を長期間残している役所もありますが
取り扱いは役所次第ということです。
和生堂のある茅ヶ崎市では保存期間経過後5年はまだ保存されている場合
があるようですが、それ以降は取得はできないようです。
しかし隣の平塚市ではどうでしょう。平塚市ではマイクロフィルム化しており
明治初期の除籍簿も取得できるとのことでした。
残念ながら戸籍は家系図作成の為に有るのではないので現状は取得してみないと
実際どこまで遡れるか解らないのです。
1912年の除籍簿が1993年に廃棄されたという証明書です。
除籍後法律にのっとり81年後に廃棄処分された事になります。
2012年11月12日|カテゴリー: 日々のこと
先日NHKで放送された「ファミリーヒストリー」の録画を見ました。
市川猿之助さんの依頼で家系図にのる女性を調べていました。
初代喜熨斗亀治郎を支えた妻古都さんの人生です。
澤瀉屋を立ち上げ、激動の時代に大衆の心をつかみ娯楽と共に強く生き抜く人々をリードする亀治郎を心身共に支えた女性です。
そして初代猿之助夫婦の思いは強い絆とともに受継がれ家業を守る子孫へ縁と絆で結ばれ、受継がれています。
自分の家に知らない部屋があると表現されていた市川猿之助さん。VTRが進むにつれそれが明らかになって行きます。見ている私も引き込まれていきました。
そして澤瀉屋を支え歌舞伎俳優を育て上げ強く生き抜く女性達に感動いたしました。
最後に猿之助さんは自分の立ち位置を再確認したとお話ししておりました。
初代亀治郎さん夫婦が築いた歌舞伎の世界その一族として生まれ、あたりまえの様に受継いで行く世界。
重責を感じながら逃げる事もできない世界。
しかし、一人ではなく必ず暖かく見守り続けてるご先祖様がいます。
一見偶然に思える事も実は必然であったり、今もご健在である叔母様が同じ思いを抱き
応援し続けてくれる事、素敵な事ですね。
誰にでもいるご先祖様そのドラマは様々ですが、激動の時代を生抜いたご先祖様を想う事は今を生きる力となることと思います。
みなさまの家系図作成のお手伝いをしています。お気軽にお問い合わせください。