2014年2月7日|カテゴリー: 家系図巻物について
昨年4月にご相談のメールを頂きまして、先日無事お届けする事ができました。
コラムにも何度か書きましたが、完成が半年から1年がかりになる事は少なく有りません。
ご依頼はお客様が数年に渡りご自身のルーツを調べ研究結果を後世に残したいというご相談でした。
ご相談内容は以下でした。
1、研究の過程で他家系図などに齟齬が少なくない。
その部分についての記載についてどのようにしていいのか
2、何処まで遡って記載すればいいのか
現在、戸籍が存在する以前の事は多くの方が確実なデーターをもっておりません。
伝承は確認する術がないのです。
しかし、口伝えやお客様が調べた事柄は 後世の方に役立つ大切な資料になると
お話しさせて頂きました。
資料と作図を照らし合わせ以下の事柄について御提案申し上げました。
1、後世の方により分かり易くする
基準になる方を決める。
2、系図にならない情報は文章にする
このような御提案からお客様の御希望を聞き、シンプルで後世の方にお客様の思いが充分に
伝わる系譜が完成いたしました。
伝承文や後世の方に今後期待する事、また文献や作成者の名前まで系図に盛り込む事は、古い家系図にも見られます。
そのおかげで系図の作られた年数やその背景を伺う事ができます。
手にした後世の方のみならず、修復をする表具師の手助けにもなります。
また更には、どの位正確かということも想像がつきます。
このように作成者の言葉で記すことは後世の方にとり、とても重要な事と改めて思いました。
長い時間のお客さまとの打合せとなりましたが、ご納得のいく作図となり表装へと丁寧に進む事ができました。
お客様の御希望であります。研究結果が形となり今後数百年と貴重な資料 になることと思います。
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