表具師・小渕博由の家系図ブログ

補絹作業

2012年7月4日|カテゴリー:表装

補修作業の「補絹」(ほけん)をご紹介します。作品は江戸後期に
描かれた作品です。海外に流出しておりましたが今年、
日本に里帰りした作品です。欠損した部分を絹糸の太さや織の
間隔など似ている絵絹を用い欠損部分より、1mm程度大きく
隙間が出無いようメスを用い切り 、新しく絵絹を埋めて補彩で
色合わせします。

写真の中央に埋め終わりました絵絹(周りの絵絹より白く見える箇所)
がございます。
補絹

補絹作業

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