2012年9月18日|カテゴリー:日々のこと
先日、放送いたしましたフジテレビ「ほこ×たて」ご覧頂き
ありがとうございました。
ご相談を頂いてから の経緯とお引き受けした理由についてお話を
させて頂きます。
1月に「ほこ×たて」の制作スタッフの方が掛軸をお持ちになり
番組内容 、主旨、今回扱う掛軸、また和生堂以外の表具師さんに
ご相談した事などを伺いました。
番組内でもご説明されていましたが大変思入れが有り大切なお品
とのこと、今まで飾る事が出来ずに悩んでいると伺いました。
今回のようなシミまた、折れ等々の案件は国内外お困りの方が沢山
います。
本来は飾って楽しむ為の掛軸であり、長い年月保存・保管できる
ように先人の知恵と技術で作られ受継げるよう仕立てられております。
100年周期で修復をして、また長い間楽しめるようにする事が
表具師の役割と思い喜んでお引き受けした次第です。
もうひとつの大きな理由は、日本人ならではの手仕事、美意識や技術が
衰退し伝統を継承出来ず技術が無くなるという危機感を感じておりました
ので少しでも沢山の方に見て頂きたいという思いもありました。
ご覧頂いた皆様に和生堂の思いが届きましたら幸いです。
最後になりましたが
細かな気遣いや表具の世界を勉強して頂き、何度もお越し頂いた
ディレクターさんに 感謝を致します。
ありがとうございました。
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