2014年1月28日|カテゴリー:家系図修復
昨年7月にお預かり致しました家系図を先日納品に
行って参りました。
325年前に記された全長約15mの系譜
状態は虫食い・折れ・亀裂が有り修復時期と判断致しました。
以前の表具は本紙裏打ち紙の厚みが足りず巻物を開くと
全体が波を打つ現象が出ておりましたが裏打ちに使われる糊は
新糊と古糊(正麩糊)を使われており
流石、昔の表具師の仕事と思いました。
昨今の表具は速乾性の有るボンド系の糊を使われる表具が多く
修復が出来ない場合があるため安易に家系図や美術品を作られると
修復時期に修復が出来ず家宝が短命に終わる案件も御座います。
自然素材と伝統技法で、長期保存可能な家系図作成をしています。お気軽にお問い合わせください。